先日他界した母の葬儀を、長男である自分が喪主となって済ませました。父は10年前に亡くなっています。
家のお墓のことも考えていかなければと思っています。
うちは妻と子供がいますが、上京して実家から離れて暮らしているので、頻繁にお墓の手入れや管理はできません。
弟は独身でお墓近くの実家に住んでいます。妹は結婚して、実家近くに夫婦2人で住んでいます。
墓じまいの費用を、弟・妹にも費用負担を頼んでもよいものでしょうか?
それとも、長男である自分がすべて費用を出すべきなのでしょうか?
家族で費用を出し合うのは一般的なことなのか、ご教示ください。
長男である自分や、弟(次男)はまだしも、長女は結婚して性が変わっているので、将来は結婚相手の家のお墓に入るかもしれません。
実家のお墓のことでお金を出してもらってよいものなのか悩んでいます。
ご兄妹それぞれの家庭事情や経済的状況も異なるでしょうが、数万円の費用を負担してもらうだけでも、家のお墓について自分ごととして捉えられるようになるでしょう。
費用負担をしてもらうことは、悪いことばかりではありません。
遺されたご家族であるご相談者様・弟様・妹様の皆で墓じまいについて考え、協力して費用を工面することこそが、亡くなったご両親がお喜びになる方法なのではないかと思います。
墓じまいの費用は、誰が負担しなければならないという決まりはありません。
その家庭の長男が費用を負担する場合もあれば、お墓を継いだ方が負担する場合もあります。
大切なのは、家族全員が納得した上で費用を工面するということなのです。
「長男が支払わなければならない」「親族で等分しなければならない」などといった、決まったルールはありません。
お墓は家族や親族全体で守り、受け継いでいけるのが理想です。
墓じまいをする場合も、誰か一人だけで話を進めるのではなく、家族全体で相談していくのがよいでしょう。
祖父母や親が亡くなった際に財産を相続している場合、お墓の承継者が墓じまいの費用を支払うケースが多くあります。
その場合でも、承継者ひとりで墓じまいを進めてしまわずに、親族に墓じまいを行う理由を説明して、お骨の移転先(新しいお墓)についても希望を伝えましょう。
「費用を負担するのだから、すべてこちらで決めてしまっても問題ないだろう」という気持ちで話を進めてしまうと、トラブルに繋がる可能性もあります。
最終的な決定はお墓の承継者が行うとしても、ご家族やご親戚としっかりと話し合うことが大切です。
祖父母や親が亡くなった際に財産を相続している場合、多く相続された方が費用を負担するのが一般的ですが、必ずしもそうしなければいけない訳ではありません。
兄弟の住まいが比較的近隣の地域であれば、お互いでお墓の面倒を見ていくことができますよね。
そのような場合、費用を折半するケースも多々あります。
これあでお墓の面倒を誰がどのように見てきたのかや、これからどのように供養していくのかなど、費用以外の負担も考慮して話し合うことが大切です。
兄弟や姉妹のお住まいが遠方である場合は、金銭的な費用負担だけでなく、これまで墓守にかかってきた手間のことも考えましょう。
考え方の一つとしては、お墓の面倒を見てきた方が主体となって、墓じまいの費用を多く支払うケースです。
もう一つの考え方は、お墓の面倒を見てもらってきた代わりに、墓じまいの費用を多く負担するというものです。
決まった正解はありませんので、ご兄弟との関係性や、各ご家庭の状況なども鑑みて、意見を出し合ってみてください。
お墓に埋葬されている方の近親者に、墓じまいの費用負担を頼むケースもあります。
例えば親御様が亡くなられた場合、親御様のご兄弟(叔父・叔母)に墓じまいの費用負担のお願いをすることは問題ありません。
墓じまいに関するトラブルには、親戚が関与するケースも少なくありません。
それぞれのご事情をしっかりと説明し、親族全員が納得した上で墓じまいが出来ることが、ご先祖様にとってなによりの供養になるでしょう。
一般的には、財産を相続している方(長男や兄弟)の負担割合が多くなるでしょう。
その他の親族からは、あくまでも「援助をしてもらう」というかたちになります。
例えば、お墓の撤去工事費や、魂抜きのお布施など、お墓をしまうための費用を親族に負担をしてもらい、新たなお墓の購入にかかる費用はお墓の承継者やご兄弟のみで支払うなど、わかりやすい費用分担を提案してみてはいかがでしょうか?
墓じまいにはそれなりのまとまった費用がかかります。
お墓の承継者だけで費用を捻出することが困難な場合は、ご兄弟や親族に援助を求めてみましょう。
また、墓じまいした後の供養方法によっては、費用を大きく抑えることができます。
予算を重視する場合は、合葬タイプの永代供養墓を検討してみましょう。
どのような供養方法がよいのか、家族で話し合うことが大切です。
墓じまいにかかる費用について以下の記事で詳しく解説しているので、こちらも併せてご覧ください。
墓じまいは、これから先も先祖の供養を続けていくためにとる手段です。
ですので、ご兄弟や親族と相談をする際は、費用ありきではなく、まずは「供養を続けていきたい」という想いを伝えた上で、墓じまいについての費用負担のお話をされることをおすすめめします。
ご先祖のお墓を無縁仏にしないための墓じまいであれば、ご兄弟やご親戚にとってもありがたい話ではないでしょうか。
自分だけで費用の捻出が難しい場合は、周りにも負担をお願いしてみましょう。
一般社団法人 日本石材産業協会 認定のお墓ディレクター。供養のことで悩む一人ひとりと直接対話をして寄り添うために、「終活・お墓の相談所 いのり」を立ち上げ。これまでに、上場企業運営のお墓・終活サービスのカスマターサポートと法人営業を経験し、一般消費者と業者の双方への悩みや業界課題を解決するために奔走してきた。
ご相談者様のお悩み解決を一番に考え、専門家がお電話・LINE・メールなどで親身にお話しいたします。
相談は完全無料ですので、「終活・お墓の相談所 いのり」へお気軽にご連絡くださいね。
ご希望の方には、お墓・墓じまい・永代供養の見積もりもお出しいたします。
ご相談者様のお悩み解決を一番に考え、専門家がお電話・LINE・メールなどで親身にお話しいたします。
相談は完全無料ですので、「終活・お墓の相談所 いのり」へお気軽にご連絡くださいね。
ご希望の方には、お墓・墓じまい・永代供養の見積もりもお出しいたします。
地域の墓石撤去工事に対応している業者の紹介や、都道府県の墓じまい相場情報を解説。
どのようにご先祖様の永代供養したらいいかをアドバイスいたします。
都道府県ごとに、寺院墓地や霊園・公営墓地、永代供養先のお墓をご紹介します。
お住まいの地域で人気のお墓や、墓石の選び方、相場情報がわかります。
みんなの意見
私の家も兄妹で墓じまいの費用を折半しました。
父や母が眠っているお墓だったので、自分だけで済ませるのも、弟だけに任せるのも違うと思ったので。
投稿日:2023/5/3 投稿者:陽花さん